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人月の神話

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

一度読んでみようと思いながら、なんだか古臭い感じがするので敬遠していた本。
最近ひどいプロジェクトに関わっていたりすることもあって、読み始めました。
一言で言うと、いや、素晴らしい。

コンピュータ協会の会合では、若きプログラミングマネージャーが、少数精鋭の開発チームの方が何百人もの二流のプログラマを抱えたプロジェクトよりも望ましい、と相変わらず主張しているようだ。私たちだれしもが、そう思っている。
しかし、この素朴な二者択一の意見は、妥当なスケジュールで大規模システムを構築するにはどうしたらよいかという難しい問題から逃げてしまっているのだ。

最高のプログラマは最低のプログラマの10倍の生産性があるということを認めた上で、それでも優秀な人間を集めるだけでは足りないということ、ではどうしたらよいかということを、真正面から論じています。
30年前の本なのに、そのまま通用する。何も変わっていない。(進歩がないということ?)

従来の方法でスケジュールされたプロジェクトを検証したところ、プロジェクトの半分をテストに割り当てたものはほとんどなかった。ところが、まさしく実際のスケジュールの半分がたいていテストのために使われていたのである。

今のプロジェクトはやっとテストにさしかかったところだから、最低でもあと1年半くらいはかかるということになるな。
あれ?カットオーバーは3か月後じゃなかったっけ?
それはともかく、もし読むのをためらっている人がいたら、ぜひとも一読することをお勧めします。